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「 I'll -アイル-」 ~アチョーって叫べたあの日々へ
2010/04/29/ (木) | edit |
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 「 I'll -アイル-」 全14巻(浅田弘幸) 1996年~集英社・月刊少年ジャンプ



の漫画を読んだ著者の、その後の化け方に驚かされることがある。
「 I'll -アイル-」を読んだのはもう随分前の話。 コミック気に入って読んで、そして巻末で著者の過去作品を見た。
「BADだねヨシオくん!」と同一の作家?! 驚きでした。 正直、第1巻読んでる間は気がついてなかった。
なるほど、悪フザケのノリとか確かに同じ感性だけど・・・ そうか今はこんなに眩しくて苦い話を描くんだ。
もう、浅田弘幸さんに対しておみそれしました! って気持ち。 そして同時に、素敵な作品をありがとうって感謝しました。

作品全体に弾けるくらいの若さがあります。 国府津高校(こうずこうこう)バスケットボール部が、この話の舞台になります。

立花茜(たちばなあかね)は、バスケットは上手いが超我がままな男。 良く言えば自由奔放、悪く言えば唯我独尊な性格。
熱くなれないバスケを、は中学で終わりにしようと思っています。

柊仁成(ひいらぎひとなり)は全日本代表選手のや名門高校監督のを持つ、バスケエリートの家系。 家族に対する反感があり、名門校へは進まずに国府津高校へ進学。
ここで二人は再会します。

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彼ら二人は、お互いの中学最後の試合で一度だけ対戦しました。
その時ひじ打ちをくらわせ、キレたが相手チーム相手に乱闘。 これが最初の出会いです。
この二人が同じ国府津高校バスケ部ライバル心を燃やしまくる。 けど基本的に冷めた部分を持ってる二人なので、ぜんぜん素直じゃないです。
仲悪そうに見える仲良しの典型みたいな。 「友達じゃねーよ」 って言ってる親友みたいな。

彼らはお互いが一人だったら、同じ高校で出会うことがなかったら、バスケを続けなかったかも知れない。 続けてももう熱くなることはなかった。
ストーリーの進展が、この二人が同じ高校で出会えたという幸運を強く感じさせます。

チームメイト幼馴染先生や、相手校や学校の生徒達や、それぞれが若者の苦しみや切なさを抱えながら、自分なりの時間を生きています。
メインの二人だけじゃなく、様々な人間の思いや苦しみも鮮明に描かれています。
登場人物達のキャラが濃いし、それぞれの想いの一途さがとてもかっこ良く見える。 だから素直に感情移入できます。

存在感というか濃さでいけば、バスケ部顧問の「ミネフジコ」こと峰藤京子(みねふじきょうこ)先生が首位でしょうか。

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個人的にはキャプテン山崎義生(やまざきよしき)と、副キャプテン金本浩二(かねもと こうじ)の3年生二人に思い入れが強かった。
山崎義生は過去の怪我からに爆弾を抱えている。 完治できない膝で無理をする姿が痛々しい。
家庭の事情から大学進学を断念しており、高校でバスケットを終える覚悟を持っている。
後半登場のハーフのマネージャー佐伯・ユウ・アングラード(さえきゆうあんぐらーど)と上手くいったのは、色々辛い部分の多い彼への贈り物ですね。

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キャプテン代理の金本浩二は努力家だが、過去には上達しないことからバスケを辞めようと考えたことがある。
その時、当時マネージャーの桜井美紗の励ましでバスケを続ける。 その桜井病気のためにもう亡くなっています。
金本浩二の中には今でも、桜井美紗の励ましの声が残っている。 彼女がくれたパーカーを、ずっと宝物のように大事に扱っています。

そんな個々の切ない話が散りばめられています。
そして女性がきっと、「男の子っていいな」 って思うような話が多い。

立花茜を見続ける幼馴染の芳川菫(よしかわすみれ)とか、友達の堀井美加(ほりいみか)とか。
峰藤京子先生とか、お相手の近藤有季(こんどうゆうき)先生とか。
チームメートの東本彰彦(はるもとあきひこ)とか、彼が過去に負い目を持つ剣崎高校の原田徹(はらだとおる)とか。
そういった皆の時間が詰まっています。 かっこよくほろ苦い高校生活が溢れそうです。

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終盤に大きな展開が待っている。
そこまでの繋がりがあるから、立花茜の周りで皆が真剣に考える。 そして精一杯にそれぞれのを進んでいく。
こんなかっこいい高校生活を送りたかったなって、少し憧れ。 10代の若さを満喫したい時や、若い頃の感傷に浸りたい時に読むといいね。

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