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「BASARA」 ~心を受け取ると書いて「愛」と読む
2010/05/08/ (土) | edit |
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「BASARA(バサラ)」全27巻(作:田村由美) 1990年~小学館・別冊少女コミック



田村由美さんが別冊少女コミックで連載中の「7SEEDS」が、すごく面白くなっていく。
すでに17巻も発売されてて「面白くなっていく」 って言い方も何だけど。
ここまでの話はそうでもなかったのかと言うと、いやいやとんでもない! コミック第1巻からハマル面白さです。
それに拍車が掛かってるって意味で。

(記事はコチラ)→ 「7SEEDS」
少女漫画にしては特異な色合いの、冒険モノ作品を描く田村由美さん。
作風がにも読ませる設定ってこともあって、少女漫画だけどにも好まれる作家の一人です。
そんな田村さんの代表作が、少女版戦国物語って雰囲気の「BASARA」(バサラ)です。

昔の漫画なので内容の細かさを言うと、「7SEEDS」ほど上手く出来てる作品じゃありません。 気になる突っ込み所も多い。
だけどどんどん先を読ませる魅力は、この漫画も持っています。
読んだのがもう随分昔ってことと、登場キャラが多くて、今はもう更紗(さらさ)と朱理(しゅり)以外はどんなキャラだったかぼんやりだけど。

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「BASARA」は、近未来日本を舞台とした戦国絵巻です。
物語は、大預言者の20世紀末予言から始まります。 時代設定は300年ほどの未来
予言どおりに地球を世界規模の禍いが襲い、かつて栄えた文明は滅び去っています。 その禍いは日本の地形を変え、関東平野は海に沈み、広大な砂漠がいたるところに広がっている。
人々の生活はさながら、戦国時代に逆戻りしたかのよう。 支配者の長年の圧制に苦しみ、民は救いを求めています。

ストーリーの流れは、幕末の明治維新の未来版です。 支配者を倒し、日本を変えようとする革命軍の物語です。
そして坂本龍馬のように、この時代の歴史を動かす主人公が、更紗という15歳の少女。

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この「BASARA」に、戦争活劇という楽しみを求めると、かなり興冷めします。
戦い冒険という読み物としては、少年向けに描かれる漫画のようなドキドキはありません。

戦いが絡んだ場面では、主人公側への偏りが際立っているために、どうしても違和感を感じます。
敵側はメインの登場人物すらにまくるけど、味方被害は微々たるもの。
その流れが続くので途中からは流石に・・・ 慣れますw

も特別な訓練をしていない少女が、無類の強さを発揮します。
少年誌だと前提として語られる、主人公の強さの説明がありません。 だから更紗のあまりの強さに、違和感が拡大します。
せめて彼女の扱う守護刀「白虎」が、祖先の御霊と技を秘めた刀だとかなんとか、ソコは無理やりでも理由をこじつけてほしかった。
これを戦記モノとして読んではいけないな・・・ と途中で理解しました。

その意味で、いま連載の「7SEEDS」とは大きく隔たっていますね。 それだけ「7SEEDS」冒険は、ストーリーが拡がってて面白いってことです。

田村由美さんのこの「BASARA」魅力は、登場人物達の内面描写です。
そこは流石に少女漫画。 キャラクターの気持ちが細かく描かれ、そこに田村さんの思い入れの強さを感じます。

お互いに敵同士だと知らないまま愛し合う、赤の王朱理と主人公の更紗
物語の基本は、二人のラブストーリーです。
お互いに一目ぼれする二人の出会いは、それこそもう運命。 なにしろ更紗「運命の子」だしね。(意味が違う!)

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話に意外性はないのに、惹きこまれる作品です。 突っ込みどころが溢れてるのに、先を読みたくなる不思議な漫画。
多分に設定流れも、許してしまえるキャラクター魅力ってことでしょうか。
でも、趣旨が一貫してて明快朱理以外は、苛立たせてくれるキャラクターが多かったけどね。

朱理は国王の末子で17歳です。
西の国を治める残虐な赤の王として登場します。 敵対する者へはどこまでも非情
一方で、現国王兄姉に代わって自らがを継ぎ、民が幸せを感じる平和な統治をとの意志を持っている。
西の国を追われた朱理は、更紗とは敵対する立場ながら、自らの答えを持って支配者達と対峙します。
王政廃止という、彼の導き出した信念を持って。

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朱理には、国の未来への憂いがあります。 国を変えようとする信念があります。
それは更紗と出会い、愛し合ってからも変わりません。
お互いの素性が明らかになってからも、揺らぎません。
ただひとつ変わったのは、自らの手で国を変えようとしていた彼が、その想いを更紗に託したことです。 自らは王族の血族として、革命軍の更紗に討たれる覚悟をしたこと。
国内に溢れる王政権への、民の怒り憎しみを一身に引き受けるために。

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これはでも惚れます。 うじうじしてなくて、カラッと乾いた性格がいい。
朱理以外の主要キャラは、更紗も含めて個人的にあまり思い入れはありません。
が読みにくく、湿った性格のキャラが多いせいでしょう。
って言うか感情の揺れすぎる更紗は、はっきり言ってウザかった! 15歳っていう年齢考えたら、仕方ないんだろーけど。 
人によって思い入れが激しそうな漫画です。

話の筋書きは、終盤ラストも当たり前すぎるほどの展開です。 そうきたか! って唸るようなドキドキはありません。
ストーリー捻りはないけど、それでも先を読んでしまいます。 もし第1巻のページを繰り出したら、今でもそのまま読みふけるでしょう。

登場人物の心情を描き出すことに長けた作品です。 そこに惹かれます。
その意味で言うと、生粋少女漫画です。


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