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「デビルマン」 ~その始りは怪奇ノベルのごとく
2010/05/09/ (日) | edit |
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 「デビルマン」全5巻(作:永井豪) 1972年~講談社・週刊少年マガジン



小学生の頃は、永井豪というと女の子がになる漫画という、至極一般的認識を持っていました。

友達の部屋で永井豪の名前を見つけると、そこでよく視線が止まったものです。
自分の気持ちに素直だった俺は、「キューティーハニー」もしっかり読んだ。
健全な子供だった。 偉い偉い。
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どういう経緯でこの「デビルマン」を手にしたのか、それが記憶にありません。 「デビルマン」第1巻だけが、ずっと我が家に残っていました。
覚えているのは、この第1巻が眠れなくなるほど怖かったことです。 読んだ後はしばらく、目に触れない場所に隠して封印しました。
悪魔(デーモン)の姿が蘇らないように。

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なんで永井豪なんだろ? しかも「デビルマン」? 誰かがお勧めで持ってきたのか? まったく覚えてない。
コナン君でも解けないがここにある。

幼い頃にこの第1巻だけ読んで、そのまま記憶に沈めました。
それを思い出すことなく何年も過ぎ、その続きの話を読んだのはいつだろう。 高校? もっと後かもしれない。

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俺にとって「デビルマン」第2巻から後の話は、付録のようなものです。
コミックは全5巻だけど、第2巻から第3巻の終盤までは、メインストーリーからも外れています。 その部分だけヒーロー活劇になっていて、あまり意味は持ってません。
雑誌社意向で載せた話なのかな、と思う。 読むのなら、ここは外伝として後で読んだ方がいい気がします。

最後の2冊で、人類滅亡へ向かう破滅的なストーリーが繰り広げられます。
純粋な悪魔デーモン族と、人の心を持つ悪魔デビルマン軍団との、アーマゲドン(最終戦争)へと突き進む。
そこに人の残忍さ醜悪さ恐怖デーモン族よりも悪魔たる人間の姿を見せつけられます。
目を背けたくなる、悲惨描写があります。
残酷なシーンに弱い人には、耐え難い内容です。

幼い頃に先を読まなくてよかった。 つくづくそう思います。 自分のこの幸運を、誰に感謝しよう。

「デビルマン」は第1巻の「誕生編」だけで、ひとつの完成した形を持っています。
足を踏み込んだら抜け出せない漆黒の沼へ、じわじわと沈み込んでいくような、そんな特異雰囲気があります。

とても純粋な心をもつ主人公の不動明(ふどうあきら)が、悪魔族デーモン合体するシーンは圧巻です。
その表情の変化が、そこに宿った者をイメージさせます。 そして彼が踏み込んでしまった絶望的な世界を読者に突きつけ、誕生編は幕をひきます。

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個人的にはこの第1巻だけで、後はスルーもありな漫画だと思っています。
そうすると「デビルマン」は、独特の世界を持った作品になる。
不思議な興奮感慨をもたらす、ストーリーテラー怪奇小説のように。 見てはいけないモノを目にしたあとの、後戻りのできない後悔のように。

そう言えば衣谷遊さんが、「デビルマン」別話として「AMON デビルマン黙示録」を描いています。
こっちの作品を楽しもうと思うと、永井豪さんの「デビルマン」全巻読んでないと駄目ですね。


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