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「地球へ・・・」 ~時代を越えるスペースロマンの古典
2010/10/08/ (金) | edit |
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「地球へ・・・」全3巻(作:竹宮恵子) 1977年~朝日ソノラマ・月刊マンガ少年



宇宙を舞台とした漫画が好きな人なら、 「地球へ・・・」を面白いと感じるでしょう。
ちなみにこのタイトルは、「地球(テラ)へ・・・」と読みます。
地球テラと読ませるのは、ラテン語からきてるみたいです。
時代を感じる作風に、古典の香りが漂います。 だけどその内容はあなどれません。
更に超能力が出てくる漫画とくれば、それは正にSFロマンの夢舞台です。

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これが実に30年以上も昔の作品。 今でも十分に楽しめます。
この「地球へ・・・」は、「ミュウ」と呼ばれる新人類超能力者達を中心に描かれます。
物語は冒険ヒーロー活劇ではなくて、もっと心情的な意味合いの強いドラマです。
そこには新人類ミュウと普通の人類との、理解しあえない根深い溝とか、コンピューターで記憶までも統制される管理社会の問題があります。

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人類の全てをマザー・コンピューターに委ね、人々が合理的に管理された社会。 「地球へ・・・」の舞台は西暦3千数百年という遠い遠い未来です。
全ての人の出生試験管の中で始まります。 保管される精子と卵子から人工授精がおこなわれ、人工子宮の中で育まれ、赤ちゃんになるとコンピューターが選んだ育て親の元で成長します。
そしてそれは、「教育惑星」と呼ばれる植民地惑星の中で行われていました。

「目覚めの日」と呼ばれる14歳の誕生日になると、子供達はマザー・コンピューター「成人検査」を受けます。
それはこれまで14年間の記憶を全て失い、地球で生きるための新たな知識を植えつける洗脳です。
そしてこのシステムが生み出した歪みのひとつが、超能力を有する新人類ミュウの誕生でした。
ミュウの兆候を示す子供達には「ESPチェック」を行い、ミュウの因子を持つ者達を人類抹殺してきたのです。

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最初のミュウ誕生から300年。
しかし検査から逃げ延びたミュウ達は、指導者「ソルジャー・ブルー」の意思の元に集って生きています。
そしてソルジャー・ブルー人類に対して、ミュウの存在を認めさせる働きかけを永きに渡り続けていました。

これが「地球へ・・・」背景です。
そして物語は、もうの灯の尽きんとするソルジャーが、次代のミュウの長として14歳になったジョミー・マーキス・シンを迎え入れるくだりで始まります。

4部構成で綴られるこの物語の第1部は、ジョミー超能力覚醒してミュウの長となりソルジャーの意思を継ぐまでの流れ。
ジョミー「ソルジャー・シン」となり、ソルジャーの焦がれた地球(テラ)へ向けて旅立つ話です。

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そうして第2部以降、人類の代表者となるキース・アニアンの物語とともに、ミュウ人類の戦いが加速します。
特にジョミーキースの出会い以降、ミュウ人類との存亡を賭けた戦いは激しさを増します。 平和終局など、およそ考えられない域へと向かいます。

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他方では人口子宮ではない、生身の母体からミュウの新しい生命が生まれます。
新たに生まれる彼等は、同じミュウ畏怖を感じる程の強大超能力を秘めていました。
ミュウ完全体と言われる次代の子供達。 必然的に彼等は、最強戦力として戦場へと駆り立てられます。

いつか戦いの終局が来たとしても、強大すぎるを秘めたこの子供達に平和に生きる場所などあるのだろうか。 そんな疑念が沸いてきます。
ミュウの中でも突出して異質な彼等を、人々は招き入れることができるのだろうか。
そんな世界が何処かにあるのだろうか。 不安は膨らみます。

そしてミュウ人類に、本当に共に生きる未来などありえるのだろうか。 互いに憎しみを膨らませ、更に埋めようもなくは深く大きくなる。
そうして物語は第4部において、怒涛のクライマックスへと突きみます。

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竹宮恵子さんのこの「地球へ・・・」も、時代を超えて読み継がれる漫画のひとつに違いありません。
だってこの「地球へ・・・」って、3年前にTVアニメになってるくらいだしね。



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