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「電車男 ~ネット発、各駅停車のラブ・ストーリー~」 ~ これは妄想? それともリアル?
2010/12/19/ (日) | edit |
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「電車男 ~ネット発、各駅停車のラブ・ストーリー~」全3巻(作:原秀則) 2005年~小学館・週間ヤングサンデー



クリスマス・イブも近いってことで、恋愛系の漫画を引っ張り出してきました。
「電車男」の話は有名ですね。 TVドラマが人気だったし、マスコミも取り上げて当時すごい話題になってました。
ドラマ映画も観たけど、俺は漫画の「電車男」が好きです。
リアルタイムの「2ちゃんねる」スレは見てないし、実際の書き込みも知りません。
この「電車男」の話は、複数の作家さんが漫画化してます。
漫画版だと、この原秀則さんの「電車男 ~ネット発、各駅停車のラブ・ストーリー~」が有名です。

話の内容は、2004年当時の「2ちゃんねる」にあった、スレッドの書き込みがベースです。
独身者専用に実在したある「掲示板」の、スレ住人達によるやりとりの実話です。
従ってこの話には、本来の名前は一切出てきません。

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一人のアキバ系ヲタク青年が、電車で迷惑行為の酔っ払いに対して、精一杯の勇気を出します。
彼の横の席には、若くて綺麗なお姉さんが座ってました。 そのせいか思いもよらず頑張ってしまった雰囲気です。
彼は誰も止めようとしない迷惑おっさんに対して、「やめろよ」 と声に出します。
それが彼の運命を変えた、最大の勇気でした。

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この夜の掲示板に、彼は電車での出来事と、その若い女性に御礼を言われたことを書き込みます。
それはまだ一人の住人の、他愛のない書き込みに過ぎません。
その後にドラマがあることは、誰にもまだ想像すらできません。

そうしてその2日後、彼のもとへ宅配便が届きます。
その中には彼女からの御礼の手紙と、お洒落なティーカップが入っていました。
そのことがただ嬉しくて、彼は早速スレッドにこの事実を知らせます。
「卓球瓶ってことは 電話番号もゲッツ?」 というレス。
思わず伝票を見直す彼。 そこには当然、彼女の電話番号がありました。

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カップが届いた報告を口実に 「電話を汁!」 「かけるなら今日中だ」 と煽る住人達
住人の励ましに応え、彼は携帯を握り締めます。
しかしその手は震え、何度挑んでも電話をかける勇気が出せません。

掲示板の盛り上がりは一度冷めて、誰かが訊ねます。
「で、そのカップどこの?」
カップを見て彼が応えます。
「HERMESって書いてあるけど どこの食器メーカーだろ」
この途端、掲示板が再び炎え上がりました。

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この後、彼はスレ住人達「電車」と呼ばれます。 そしてお相手の女性は、「エルメス」と呼ばれます。
そしてここから電車の人生で初の、リア恋の努力が始まります。
同時に2ヶ月弱に及ぶ、スレ住人達によるアドバイス後押しが始まります。

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掲示板で助言をもらいながら、電車はカップの御礼にとエルメスを食事に誘います。
ついに彼は女性二人で過ごすという、未知の領域へと踏み出していきます。
髪を切り、服を揃え、見た目から変わっていこうとする電車。 かなり雰囲気も変わり、見た目ではヲタに見えません。
エルメスと一緒の食事で、電車は今まで経験のない夢のような楽しい時間を過ごします。

「こんな感じです」 と住人達に報告する電車
「多分これで終わりっすかね」 彼の口から吐息が漏れる。
住人は言います。
「終わりにできる?」 「自分の心はそれでいいのか?」
こうしておよそ一人では歩み出せなかっただろう電車と、彼の語るエルメスとの物語が、先へ先へと紡がれていきます。

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この「電車男」エルメスは、男にとって憧れの夢のような存在です。
お洒落綺麗で育ちも良さそうなのに、気を使わせません。
その表情しぐさの中には、期待させる素振りが盛りだくさんです。

そういう意味では現実感の乏しい、リアルではちょっといなさそうな女性です。
それこそネット板で生み出された、のようにも感じます。
ともあれ、これが現実創作かの真偽はともかく、原秀則漫画版のエルメスは何処までも魅力的です。

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電車は確かに、スレ住人達の応援に後押しされて少しづつ前へ歩み出します。
だけどかなりの部分で、当のエルメス電車を引っ張ってくれてます。
カマをかけたり、行動的に出たり、家に招いてくれたり。 自分が今フリーだってことも、さらりと知らせてくれる。
そして電車好意を持っていることを、メールのやりとりの中で自分から匂わせてくれます。

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もうこれだけ舞台を準備してくれて、電車の行動を待ってくれていて、電車が一押ししたらいつでもOK貰えそうなのに。
だけど根がヲタ電車には、どうしてももう一歩の勇気が出ません。
現実を見るほど、彼女との格差を感じてしまいます。
「電車! そこはいけよ!」 なんて、スレ住人に混ざって叫びそうです。

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そんな電車運命の日が5月8日です。 それが彼が告白すると決めた、決戦の日
スレ住人達の最後の応援を受けて、電車エルメスのもとへ向かいます。

「必ず決めてきます」
決意の言葉を皆に残して。

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ストーリーだけを見ると、特に変哲もなく、全編にわたって問題の起こらない相思相愛恋物語です。
ヲタ青年綺麗上品なお姉さんっていう、この取り合わせの非現実さが、初めに興味を引くポイントでしょう。
それから読み進んでいくうちに、電車の意気地のなさに、ジリジリとする気持ちが膨らみます。
電車を見守る住人達の励ましはとても気持ちよく、自分の目線もいつしかその一人になっています。

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そしてこの漫画の最大の魅力は、エルメス可憐さ優しさです。
エルメスの楽しげな表情とか、はにかんだ笑顔とか、真っ直ぐで優しい眼差しに、を癒されます。
とても気持ちよく読める、恋愛漫画です。


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